台風９号、熱帯低気圧に　東日本で記録的大雨

台風９号は８日、福井県敦賀市付近に上陸、東海など東日本を進み、午後３時に静岡県内で熱帯低気圧に変わった。ただ東京都心（大手町）で９月として観測史上最多の１時間に６７・０ミリなど、東海や関東甲信を中心に記録的大雨となっており、気象庁は引き続き警戒を呼び掛けた。

　東海道新幹線が大雨のため新横浜−熱海間で運転を見合わせるなど、交通機関に影響が出た。

　気象レーダーなどによる解析では、静岡県小山町付近で１時間に約１１０ミリ、神奈川県山北町付近で約１００ミリ、山梨県山中湖村でも約９０ミリの猛烈な雨が降ったとみられる。静岡市の井川の同７７・５ミリ、神奈川県の丹沢湖７６・５ミリなど各地で９月観測史上最多を記録。

　東海から東北南部は、１時間に３０〜５０ミリ、局地的には８０ミリを超す猛烈な雨の恐れがある。