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○ 米国ワシントンDC訪問記(その4)
(海軍士官学校アナポリス訪問)

 日本の士官候補生の教育機関としては防衛大学校がありますが、米国では陸軍がウェストポイントに、空軍がコロラドスプリングスに、海軍・海兵隊はDCから車で約1時間のメリーランド州の州都のアナポリスに士官学校があります。

 緑が綺麗な構内、1学年は土曜日の午前中も教育・訓練が入っています。全部で5千人弱の士官候補生がいますが、彼らは、Midshipmanとよばれ、卒業後には、米海軍又は海兵隊に最低5年勤務する義務があります。


 海上自衛隊からは、派遣教官として高橋1佐が、連絡官として野間3佐が派遣されています。


 高橋1佐、野間3佐、納富武官とともに、学校概要を説明受け。
学生の進路は大きく艦艇、航空部隊、潜水艦、そして海兵隊に分かれます。やはり潜水艦希望が少ないようです。現代の若者の傾向ですね。
 女性士官候補生も多くおりますが、潜水艦等の職域は未だ開放されていません。


 副校長のクルンダー大佐と懇談、F-18のパイロットで、厚木勤務の経験もあるそうです。予算削減の影響等についても意見交換。
良き士官を育てることは、組織にとって長期的観点から非常に重要です。
 カーター大統領やマケイン上院議員やアーミテージ氏も同校の卒業生です。


続いては、語学で日本語を選択している士官候補生等の案内で校内ツアーです。その前に皆で記念撮影


広い校内でしたが、日本ゆかりのものとして、釣り鐘や旧帝国海軍の魚雷も展示してありました。


メモリアルホール。卒業生で殉職された方々の名が記載されています。「Don't Give Up the Ship(船を諦めるな!)」米海軍のスローガンです。

ここで裏千家の大宗匠 千玄室氏が献茶をなされたそうです。大宗匠は海軍特攻部隊の所属経験もあります。


4年生のチェルシー氏による学生居室の案内。
彼女は、昨年、防衛大学校に研修の経験もあります。


これが、校長の官舎です。1階に見えるのが実は2階で、坂になっています。1階は学生やそのご家族を招待してのパーティ等の会場としても使用されています。3階がプライベートルームだそうです。


これがキングホールと呼ばれる食堂、5000人近くの学生が、一度に食事を開始します。


その食事開始等の合図をするベル


構内ツアーの最後に案内してくれた学生達と記念撮影。ありがとうございました。


一般の観光客用のツアーもあります。大人で8.5ドルとのことです。


学校内にある墓場、卒業生がここに眠ることができます。


海上自衛隊の産みの親ともいえるアーレイ・バーク海軍大将のお墓もありました。


日本からの留学生(第2次世界大戦前)のお墓にもお参りしました。

 日本人ご家族が、お墓を探しているとの情報を得た、海自連絡官が一つ一つづつお墓を調べて、「アンドウ カメキチ」氏の見つけてご家族に知らせたそうです。
 120年以上前の1889年に亡くなったアンドウ氏のお墓です。やっとお墓に行きついたご家族は、お墓を抱いて泣かれていたそうです。


海軍士官学校の周りのアナポリスの街も綺麗で、多くのヨットも浮いていました。観光客で賑わっていました。


アナポリスは、メリーランドに奴隷が運ばれてきた場所でもあります。奴隷船でアフリカから連れ去られ、奴隷商人により売り渡された奴隷たちが艱難辛苦を味わった場所が、ここだそうです。


そこには小説「ルーツ」で有名になったクンタ・キンテの銅像が。子供に奴隷時代のお話を聞かせています。


佐藤も一緒に記念撮影

古い歴史があるアナポリス。奴隷が運ばれてきた土地柄、メリーランド州の州都、そして多くの海軍士官や政治家等米国のリーダーを輩出した海軍士官学校、日本人留学生のお墓。メモリアルホールでの大宗匠の献茶、多くのことを考えさせられたアナポリスでした。


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