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SPGとは

 SPG(Shirasu Porous Glass)は、「シラス多孔質ガラス」の略です。
 1981年、宮崎県(宮崎県工業技術センター)が南九州に広く堆積している火山灰シラスを主原料にした多孔質ガラスを開発しました。SPGは、ミクロンサイズの均一な細孔を無数に有し、その細孔径をナノ単位からミクロン単位の広い範囲で設計することができることから、機能性ガラスとして応用できます。

 シラス石灰やホウ酸を添加して1350℃前後の温度でSPGの基礎ガラスを合成し、形成します。これを加熱するとガラスの繊細組織に「相分離」という現象が生じます。CaO・B2O3は酸にとけやすい成分ですから、塩酸などで処理しますと溶けだして、酸に溶解しないAl2O3・SiO2系ガラスを骨格とするガラス多孔体ができます。これがSPGです。
 宮崎県では産学官の共同研究が行われており、この特徴を利用して分離膜や吸着剤、抗がん剤など医薬品、食品、化粧品など幅広い分野の応用で世界の注目を集めています。

<特徴>
● 精密に制御された無数の貫通細孔が存在します。
● 細孔の大きさを1ミリの10万分の5の微細孔(0.05μm)から50分の1(20μm)の比較的マクロな細孔に至る幅広い範囲で孔径設計ができます。
● 表面化学修飾により表面を親水化ないしは疎水化したり、種々の有機官能基を導入することが可能です。
● 多孔質にもかかわらず機械的強度が非常に高く、耐熱性と断熱性にも優れています。
● 強アルカリとフッ酸を除く大部分の試薬に侵されません。
● かびや細菌に侵されません。

<用途>
 SPG膜は精密ろ過、乳化による均一な粒子設計等の分野で特徴的な応用が可能です。当社は宮崎県の所有するSPGの特許の実施権を得て、SPG膜及びその応用機器製品の製造、販売を行っております。



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SPGの電子顕微鏡写真
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